教えて!上手なお引越し!

教えて!上手なお引越し

新しいお部屋が決まったら、いよいよ引越しの準備です。移動する荷物の梱包、車の手配、役所への届け出などなど。引越しは比較的長期に渡る大仕事。だから不安やギモンは早めに解決。賢く上手なお引越しのポイントを公開。

何からやったらいいの?
まずはスケジュール作りから。

引越し業者を選ぶとき、いくつかの業者に合い見積もりを頼むのは既に常識。正確な見積を貰うためにも、実際に来てもらい、荷物を見てもらって見積もりしてもらうのが普通ですが、中には「見積料」を請求してくる業者もあります。「ウチでは必ず見積料を貰っています」などと言われると、そういうものかと思ってしまいがちですが、「見積料」は一切払う必要はありません。強行に見積料を請求してくる業者だったら、避けた方がいいでしょう。 また、いくつも見積もりを取ると、断るのを忘れてしまうというミスも起こりがち。そこで「キャンセル料」を請求されてしまったという例もありますが、見積は正式な契約ではないので、キャンセル料を払う必要はありません。とはいえ、きちんと断っておかなかったこちらも悪い。 もしも、トラックを出してきてしまっていたら、応分の負担は避けられないかも。くれぐれも、きちんと断りの連絡は入れておくように。そうしないと、予想外の出費になりかねません。

できるだけ安く済ますには?
素人作業では高くつくことも...

見積に来て貰ったら「今、契約してくれれば値引きします」「いまここで契約してください」などと言われることがあります。でも、それでは合い見積もりの意味がありません。よほど信頼できると思えない限り、きちんと「検討して後日返事します」と答えるのがいいでしょう。それでも強行に契約を迫られたら、もうはっきりと断ってしまいましょう。こういう業者は契約内容をきちんと説明しないことも多いはず。後々のトラブルの元です。はっきりと「帰って欲しい」と告げ、それでも帰ってくれなければ警察に電話を!

とにかく荷物が多くて
引越しはいらないものを整理する絶好の機会

整然と収納されていると、物は少なく感じられます。ところが梱包を始めると、どこにこんなに入っていたんだ!?と驚くこと然り。アッと驚く荷物の量に右往左往する前に、まずはいらないものを選別しましょう。あることさえ忘れていた物は、今後も使う可能性は限りなく低いのです。思い切って捨てる勇気を持ちましょう。中でも粗大ゴミは、管轄の清掃局に連絡し、料金の確認と回収の予約を入れてからでないと捨てられませんから、選別は早めに。
引越しの極意は捨てること。荷物をシェイプしてスマートな引越しをしましょう。

どこに何を入れたかわからなくなっちゃった。
ダンボールには番号をふってリストを作る。

ダンボールの側面に「冬服」とか、「台所用品」などと書いていても、具体的に中に何が入っているのかわからなくなってしまうもの。かといって、中身を全部、ダンボール箱に書くのは大変。全部開けなきゃわからない、という状況に陥らないよう、ダンボールには「冬服1」「台所用品1」などと番号をふって、面倒がらずに中身のリストを別に作成しておきましょう。また、番号は箱の側面(4面)と上の5箇所に書いておくと、どこからでも見つけやすくなります。

新築でも清掃は必要?
新築のお掃除は...

一見キレイに整えられた新築であっても、隅には内装工事で出た切りくずやドアの開閉でたまったホコリなどが溜まっているものです。引越しの一週間くらい前には徹底した掃除をしておきましょう。これは部屋をキレイにするだけでなく、部屋のチェックも兼ねています。床や壁の汚れやキズ、いずれ修理が必要になるだろう不具合を見つけたら、引越し前に管理会社に連絡しておくと揉め事が回避できます。証拠として写真などを撮っておくのも得策です。

全部梱包してしまって...
貴重品はもちろん、当日...

引越し先で必要な物が出てこなくて慌てて荷時をする、なんてことがよくあります。どこに入っているかわからない時には泣きたくなりますね。貴重品や、引越し前後に必要になる物は梱包せず、旅行用バッグなどにひとまとめにしておきましょう。2~3日の小旅行のつもりで着替えや洗面用具などもバッグに。

ペットも一緒に引っ越すのですが...
犬の住所変更も必要です。

愛犬も一緒に引越しするときは、犬の住所変更もしましょう。届け出は地域によって異なりますが、印鑑を持って旧居管轄の市区町村役場に行き、廃犬届けを出して旧鑑札を受け取ってください。これは人間の転出届と同じです。新居に移ったら旧鑑札を持って新居管轄の市区町村役場に行き、再登録をします。大事な家族の一員ですから、忘れずに。

引越し専門業者でも、作業員...
現金を包む必要はありません。でも...

慣例ですから、作業員には数千円程度の心付けをしてください」と、営業マンに言われた方がいたそうです。「地域によってはそうなのかな?」と思ったそうですが、これは間違い。引越し料金には作業員の人件費も含まれているのですから、改めて現金を包む必要はありません。しかし、だからといって自分のために汗を流して働いている人を無視するわけにもいきません。「ご苦労様」の気持ちは、荷物を搬出後、移動前に缶ジュースを渡すなどして示しましょう。また、やたら心づけを強要する業者は避けた方がよいでしょう。